わたしは学生時代部長としてチームを全国大会優勝に導きました


 学生のときもわからなくて今もわからないことがあるんだけど、あの、面接での「わたしはこんなすごいことやりました自慢」ってみんな本気で考えて本気で聞いているのだろうか。だってとくに転職の場合、「○○の責任者として○日で○○万円の売り上げを達成しました。その際の工夫としては〜」ってそれその人の功績がどうかなんてわからないじゃん。いや、嘘がつけるって意味じゃなく本人にも周囲の人間にも実はわからないじゃん。そんなこと。実は毎朝お茶くみをしてくれている事務のよしこさん(32)のおかげでモチベーションが上がっているのかもしれなかったりするわけじゃん。

 それとも、そういう場で、自分がやり遂げたかもしれない成功に関してハキハキと喋れる明朗さが求められているのでしょうか。というか、苦肉の策でそうなっているのでしょうか。嘘でもなんでも、言われないと、何もわからないし?

 わかってて聞いているしわかってて対策をするという面接の不毛さに、なんかもう21世紀だしほかにすてきな方法とかあるんじゃないのという気がしてしまう。ああ、そのうち転職市場にもなんらかの効率的な方法でインターンシップ的なものが取り入れられますように。